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人間の体は、暑さや運動によって体温の上がりすぎを防ぐため、汗をかいて熱を発散させています。また、暑くない場合でも精神的な緊張やストレス、ホルモンバランスなど様々な影響によって汗をかくこともあります。
汗を出す体の器官を汗腺と言いますが、汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。汗腺抑制注射(ボトックス注射)はエクリン汗腺からの発汗を抑制する効果があります。
汗腺にしても、筋肉しても、体が反応するのは神経から伝わった信号を汗腺や筋肉が受け容れるからです。この神経の信号の正体は、神経末端から放出される神経伝達物質という物質なのです。 神経伝達物質はそれが放出される神経の種類によって異なります。神経伝達物質にはアセチルコリン、アドレナリン、ドーパミンなどがあります。エクリン汗腺に信号を出す交感神経の神経末端の神経伝達物質はアセチルコリンです。汗腺抑制注射(ボトックス注射)はこのアセチコリンの放出を抑制することで、発汗を抑制しているのです。
ワキ汗以外にも、汗が気になりやすい手汗、足汗にはボトックス製剤を水光注射で注入していく治療をお勧めしています。
注入部位を消毒します。
麻酔クリームを塗布し20~30分お待ちいただきます。
冷却しながら、ボトックスを両ワキに注入していきます。(注入時間約10分)